[2021.01.05]
新年あけましておめでとうございます。
今からの時代、
仕事をしながら何を追求していくか。
そこが大切な気がしております。
三浦梅園さんと出会って感じたことを、
感じたままに頭に描きながら過ごしてきましたが、
自分の頭ではなかなか前に進みません。
「哲学の実践」とは、仕事の中に哲学をいれていくことなのです。
どんな考え方を土木に落としていくか。
梅園学会の会長である小川晴久先生に会いに行って
直接勉強していくのも有りだなと考えています。
「天境」<自然の恵み・恩恵・偉大さ>と「人境」<人間の智慧・叡智>が
噛み合って、未来土木の議論が出来ていくと考えています。
土木で働いている私たちが、堂々と胸を張って仕事が出来る、
そう実感することができた素晴らしい本もたんさんありました。
『感性のときめき・技術と文化の融合を求めて』『ダムと緑のダム』を読んで
私は嬉しくなりました。
天境と人境を勉強していくことで、
万民の声を聴くことで、
さまざまなヒント(叡智)がありそうな気がしてきました。
株式会社 コイシ
代表取締役 小原文男
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[2020.12.26]
平素は格別のご厚情を賜り、厚く感謝いたます。
12/27~1/4までを冬季休暇とさせていただきます。
商品の注文は受け付けておりますが
発送は1/5からとなりますのでご了承の程、お願い致します。
今年一年ありがとうございました。
来年もよろしくお願い申し上げます。
㈱コイシ
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[2020.11.10]
第70回目のコイシ塾は三井物産フォレスト株式会社 伊藤様をお迎えし
「ドイツの近自然林業から日本の森林の未来を考える」と題して講演いただきました。
伊藤様はドイツの森林学校に留学し、森林作業員の職業訓練を受け
ドイツ国家認定森林作業士資格を日本人として初めて取得されています。


日本とドイツの違いを実で感じたからこそのお話は非常に勉強になりました。
◯教育制度の違い
・10歳で進む道の方向性を決める。
・デュアルシステム(企業で働き、給与を貰いながら職業学校で専門知識・理論を学ぶ)
・マイスター制度(手工業分野で41種、工業・サービス分野を合わせると350種)
◯日本とドイツの林業地の違い
・日本は単一樹種単層林(一斉林)、ドイツは複層混交林
・日本は明治時代にドイツから法正林思想を導入
メリット:年々計画的に伐採⇒植栽すれば安定的に木材生産ができる
デメリット:気象害や病虫害の影響を受けると全滅する危険性をはらむため。
ドイツでは上記は過去の思想となり、現在は近自然林業(自然共生型林業)に
◯近自然林業(自然共生型林業)
・自然環境に負荷をかけず自然の力を借りながら行う
・将来木(形質の良い木を「将来の木」として選び、質の高い大径材を育てる施業)
・適地適木
・化学薬品の使用を極力控える
・混交林・複層林を育成
・天然更新
当たり前に思えることですが、自然に還るという意味にも思えました。
今後の自然環境を考えるうえで、山・森林の役割が如何に大切か学びました。
国土形成を考える時に、森林が大半を占める日本での森林教育が大切だなと感じました。
森林の多面的機能を貨幣評価すると70兆円/年だそうです。
(環境省公表「平成29年度企業の生物多様性保全活動に関わる生態系サービスの価値評価」)

<↑↑森林の役割>
我々も山や森林、河川や海など様々な現場で取得した3次元データ等々を
管理や教育などの様々な環境の方に活用いただけるように日々取組んでいきたいと思います。
伊藤様、講演ありがとうございました。
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[2020.10.26]
第69回コイシ塾は京都大学大学院 人間・環境学研究科 教授
鎌田浩毅様をお迎えして開催となりました。


先生は大分にも通産省時代によく来られていたそうで懐かしいと仰ってました。
火山に強く興味を抱いたのも恩師(小野晃司様)の影響だそうです。
(弊社にもオノコウジが居ます...)
地球には約11枚のプレートがあって、それが沈み込んだりはね返る力で地震が起こる。
東日本大震災では、約5.3m日本列島が東に動いた。
これをきっかけに1,000年に一回の活動期に入った。
この10年で我々も見て感じてきたのでリアルに響きます。
この東日本大震災よりも大きい被害が想定されるのが
我々もよく聞く南海トラフ地震です。
東海・東南海・南海・日向灘が連動して起こると言われています。
先生はこれを【西日本大震災】と呼んでいます。
呼び方を変えるだけで、何故か響き方が違ってきます...
そして先生は、この西日本大震災は
2035年±5年で起きると仰っています。
「過去は未来を解くカギ」
過去に起こった、東海・東南海・南海をみると見えてくる。
30m級の津波が3分で到達してしまう。
被災人口が6千万人
220兆円の被害
復興に20年で1520兆円(土木学会想定)
自分の命、コニュニティーをどう守るのかこの15年間のうちに、
真剣に考えないといけないなと学びました。
現在日本の中で、安全な都市はとの質問には
「京都」
・水に困らない(湧水が豊富)
・五階建て制限がある(電気・水道等が止まっても人力で暮らせる階数)
・京大から情報収集ができる
学生の現在と昔を比べるとどうですかとの質問に
SNSもあり大きく変わってきた...が
目の前の3人に伝わってるかを大切にしている。
その他にも火山の話やファッションの話がありました。
先生は伝えるのが好きと仰っていましたがそれが伝わってくる熱量でした。
私共も、先生から教えてもらったことを伝えていきたいと思います。
先生、ありがとうございました。!!
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