第68回 コイシ塾レポート「橋梁の基礎知識と風による長大橋の揺れについて」
[2020.09.23]
前回からおよそ一ヶ月ですが、第68回 コイシ塾を開催いたしました。
今回の講師は九州工業大学 名誉教授 久保喜延様です。
前回講演戴いた出光先生にご紹介いただき、
これまで様々な橋梁で設計をされてきた、久保先生にお願いしました。
タイトルは
「橋梁の基礎知識と風による長大橋の揺れについて」
~超長大橋の実現に向けて~
基礎知識として橋の分類・種類から教えていただきましたが
普段何気なく通っている橋にも用途・材料・形式により分類があるんだなと改めて学びました。
「構造力学」、「振動学」についても模型を使いながら説明いただきましたので
用語や複雑そうな計算式はよくわかりませんでしたがイメージはできた気がします(笑)
1940年にアメリカで起きたタコマ橋崩壊事故では
19mの風によりねじれ振動し橋が波を打ちながら崩壊してしまうという映像は衝撃的でした。
また明石海峡大橋の建設時の裏話もお聞きしました。
阪神大震災時、建設中だった明石海峡大橋ですが
地震で橋脚が動き1991mになったそうです。(本来は1990m)
橋の設計をするにあたって、【風】が最大の敵ですが
タコマ橋事故から様々な研究、技術の進歩があってこそ
明石海峡大橋など色んな長大橋が建設できたんだろうなと感じます。
伊良部大橋の建設時に、景観優先ではなく
安全を第一に考えた役所の方が居たなど
自然環境との共生を考える設計者の方も多いと知り
嬉しく感じました。
先生が関わられている、角牟礼城跡地を
弊社のUAVレーザーで計測する予定ですので
今後も先生にご指導いただきたいと思います。
先生、お忙しい中ありがとうございました。
| Trackback(0) | コイシ塾レポート
