[2021.06.16]
講演3「つくる時に成るの力を活かす」
中村桂子様 JT生命誌研究館 名誉館長
先生の動画を見たことがきっかけで
JT生命誌研究館に見学に行き、そして先生に連絡をとり
今回、ご講演をいただくことになりました。
ですので、先生とはweb上でしかまだお会いできていません...が
コロナが落ち着いたらお会いできたらと思っております。
「私たちは生き物であり、自然の一部」
私たちがどこか忘れてしまっていた視点のように感じられ
上から目線ではなく「中から目線」という
面白い視点・捉え方を教えてもらいましたので
今後に活用していくべきだと感じました。
弱いが故に新たな発展が生れてきた
◯か✖だけではなく、グレーもある
大きな視点から包み込んでくれるようなお話の数々に
こころがホッとする時間でした。
また、これからの教育はトレンドとされている、「英語・コンピュータ」だけではなく
文化の土台である「農業や耕作」が大事ではないかというマインドによって、
喜多方市市長が動き、喜多方市小学校農業科が発足されました。
具体的には、地域の農業を生業としているベテランが教師となり、
生徒たちとともに、実際に授業として農業を行っています。
また、生徒は自分たちが育成した作物を持って帰り、家族と一緒に食べているそうです。
この授業を通して、生徒たちは「つながりの中に自分がいる」「年長者・家族を大事にする」ことを学んでいく。
この地道な取り組み・循環こそが、これからの日本に活きてくるんだと願わずにはいられません。
終始、先生の温かな人柄を感じられる講演となりました。
貴重な講演、ありがとうございました。
///////////////////////////////////
東京都出身。1936年生。理学博士。東京大学理学部化学科卒。
同大学院生物化学修了。
三菱化成生命科学研究所人間・自然研究部長、早稲田大学人間科学部教授、大阪大学連携大学院教授などを歴任。
1993年-2002年3月までJT生命誌研究館副館長。
2002年4月-2020年3月までJT生命誌研究館館長。
(https://www.brh.co.jp/about_seimeishi/message/honorary_director/profile/より引用)
| Trackback(0) | 講演・勉強会
[2021.05.12]
御礼とご挨拶


この度は「第3回九州未来土木in北九州」にご参加いただき、
誠にありがとうございました。昨今の新型感染症による状況も鑑みて行った
今回のWEB配信には約180名もの方がご参加くださいました。
ご多忙の中ご講演くださいました松田先生、乘京社長、中村先生、
講演準備にご協力頂きました北九州芸術劇場の皆様、映像関連のご協力いただいた
株式会社ワロカス様、電気・無線・通信関連のご協力を頂いた清和ビジネス様に
改めて厚く御礼申し上げます。
お陰様でトラブルなく未来土木の開催を終えることができました。
代表よりメッセージを預かりましたので、以下に掲載を行わさせていただきます。
是非ご一読くださいませ。
---*---*---*代表メッセージ*---*---*---
無事に5.08「第三回九州未来土木in北九州」を終えることができました。
北九州市さんのご協力で北九州芸術劇場大ホールをお借りできたのですが、
コロナウイルス感染症対策のため無観客となり辛かったです。
しかし、たくさんの方にwebで見て戴けたと聞きました。
ありがとうございました。
松田法子先生、
飛島建設・乘京正弘社長、飛島建設・社長秘書鴨田真人様、
中村桂子様、
勘にかけて戴きありがとうございました。
そして、
電気・無線・通信で助けて戴いた、清和ビジネス様、
映像で助けて戴いた、ワロカス様
全員参加で取組んだコイシ全社員のみなさま、
総監督の仲野敬太郎さん
ありがとうございました。
地方の土木は、なかなか勉強していく機会が無いので、
これからの行動として、
一緒に勉強出来たらと思っています。
三浦梅園さんの映画を見ながら、
中村桂子さんの本を教科書にして、勉強会をしていきたいと思っています。
何卒、よろしくお願いします。
令和3年5月13日
株式会社 コイシ
代表取締役 小原文男



(図:左から松田先生、乘京社長、中村先生)
---*---*戴いた感想をご紹介します*---*---*---【建設会社】
土木のイメージが明るくなりました。
【金融関係】
非常に貴重なお話を拝聴することができ、このような機会を設けていただいた小原社長始め、ご講演いただいた乘京社長、松田先生、中村様、そして運営に携わられた株式会社コイシの社員皆様に深く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
金融機関で働く身で、実際に土木業に携わることはないですが、融資等で間接的に携わることが今後あるかと思います。そういった際に本日拝聴した「未来土木」や「環境土木」などのお考えを取り入れたサポートが行えるよう、今後も土木業界の実情や未来に関して知見を広め、土木業界で働かれる皆様やその地域の方々、そして自然のしくみを極力破壊しない正常な発展を陰ながら支援していきたい、とこの講演を拝聴し思いました。
御社の支援を私自身が直接的に行えないのが非常に残念ですが、情報提供等色々なかたちで御社の支援を今後も行えたらと考えています。
最後になりますが、本日は本当にありがとうございました。大分県もコロナが再び猛威を奮っているようですので、社員の皆様くれぐれもお身体ご自愛ください。
【役所関係】
多様なジャンルの方々なのに、伝わってくるものがまとまっていて、とても参考になりました
【コンサル関係】
本日はありがとうございました。とても有意義でした。
最近、土木を志す若者が少しずつ増えていると感じます。志望理由を聞くと、コロナ禍でも安定している点とともに、災害復旧にやりがいを覚えるという声が目立ちます。今日のテーマでもあった地域に根差した仕事を意識してくれればと期待しているところです。また、土木という世界を、環境や自然界の一環であることを意識させる構成もよかったです。こういう話の方が若者にとって、SDGsなどよりも土木がずっと身近に感じられると思います。
それにしても、巨大な防潮堤。難しい問題ですね。個人的には、復興事業にかかわらず、公共事業全般における過度な前例踏襲・横並び主義の影響が大きいと思います。昨今のコロナ禍における同調圧力ではありませんが、構造物を設計する技術者の自由度を制約し、柔軟であるべき提案や合意形成を硬直させていることが一因だと思っています。
ありがとうございました
---*---*---*---*---*---最後にはなりますが、この未来土木を通してより多くの人に
・人の生物的弱さに起因する、新しいことを"開拓する"力と様々な方向へ"開拓"を続ける意識を持つ
・等身大の大きさのグループが『人は自然の一部である』という自覚を持ち、
その土地や自然を生かす考え方や行動を起こす
きっかけとなり、我々自身も日々の仕事から意識し行動したいと思います。
記事の最後にはなりますが今回は誠にありがとうございました。
| Trackback(0) | ニュース
[2021.02.26]
第71回目のコイシ塾は、現在も色々とお世話になっている
五洋建設株式会社 土木部門 土木本部 土木技術部
専門部長 前田智之様をお迎えして開催しました。
弓張TNの現場でも大変お世話になっており
「トンネル工事と現場監督」と題してご講演いただきました。

トンネル工事の流れや、現場監督としての役割も
自身のこれまでの経験を通してお話・動画をみせていただいたので
非常にわかりやすく、弊社の若手もイメージがしやすかったようです。
「掘ってみないとわからない」
トンネル工事は常に自然(山)と対話し向き合いながらの連続なんだと感じました。
様々な現場でICT・AI化が進むなか、「技術力とセンス」という
言葉は今後の道しるべになるのかなと思いました。
また、トンネル工事での、言い伝えなども教えていただきました。
・山は女性が神様だから、女性は工事に関われなかった。
(注:現在は違います)
・口笛はふかない
・お茶漬けは食べない
......


一同が凄いと感じたのは
忙しい業務の中資格を取り、更には趣味(サーフィン🏄・登山)を
行った先々でも楽しみ、またご家族との時間も大切にされているところです。
少し別物のように認識していた私共としては反省です。
今回の講演で、コイシの原点(現場監督を助ける)を想い返すきっかけにもなり、
若手にも良い見本の方との出会いになったのではと思います。
前田様
ご講演、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。
| Trackback(0) | コイシ塾レポート
[2020.11.10]
第70回目のコイシ塾は三井物産フォレスト株式会社 伊藤様をお迎えし
「ドイツの近自然林業から日本の森林の未来を考える」と題して講演いただきました。
伊藤様はドイツの森林学校に留学し、森林作業員の職業訓練を受け
ドイツ国家認定森林作業士資格を日本人として初めて取得されています。


日本とドイツの違いを実で感じたからこそのお話は非常に勉強になりました。
◯教育制度の違い
・10歳で進む道の方向性を決める。
・デュアルシステム(企業で働き、給与を貰いながら職業学校で専門知識・理論を学ぶ)
・マイスター制度(手工業分野で41種、工業・サービス分野を合わせると350種)
◯日本とドイツの林業地の違い
・日本は単一樹種単層林(一斉林)、ドイツは複層混交林
・日本は明治時代にドイツから法正林思想を導入
メリット:年々計画的に伐採⇒植栽すれば安定的に木材生産ができる
デメリット:気象害や病虫害の影響を受けると全滅する危険性をはらむため。
ドイツでは上記は過去の思想となり、現在は近自然林業(自然共生型林業)に
◯近自然林業(自然共生型林業)
・自然環境に負荷をかけず自然の力を借りながら行う
・将来木(形質の良い木を「将来の木」として選び、質の高い大径材を育てる施業)
・適地適木
・化学薬品の使用を極力控える
・混交林・複層林を育成
・天然更新
当たり前に思えることですが、自然に還るという意味にも思えました。
今後の自然環境を考えるうえで、山・森林の役割が如何に大切か学びました。
国土形成を考える時に、森林が大半を占める日本での森林教育が大切だなと感じました。
森林の多面的機能を貨幣評価すると70兆円/年だそうです。
(環境省公表「平成29年度企業の生物多様性保全活動に関わる生態系サービスの価値評価」)

<↑↑森林の役割>
我々も山や森林、河川や海など様々な現場で取得した3次元データ等々を
管理や教育などの様々な環境の方に活用いただけるように日々取組んでいきたいと思います。
伊藤様、講演ありがとうございました。
| Trackback(0) | コイシ塾レポート