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9.20 第二回九州未来土木 in博多 講演レポート③

[2018.12.21]

第二部産学官の

講演Ⅲ「2038年 南海トラフの巨大地震」
尾池 和夫様 地震学者 京都芸術大学 学長
9.20尾池先生



1940年東京生まれ高知育ち。
 1963年京都大学理学部地球物理学科卒業後、京都大学防災研究所助手、助教授を経て1988年理学部教授。理学研究科長、副学長を歴任、2003年12月から2008年9月まで第24代京都大学総長、2009年から2013年まで国際高等研究所所長を勤めた。2008年から2018年3月まで日本ジオパーク委員会委員長。2013年4月から京都造形芸術大学学長。
 著書に、『新版活動期に入った地震列島』(岩波科学ライブラリー)、『日本列島の巨大地震』(岩波科学ライブラリー)、『俳景(四)ー洛中洛外・地球科学と俳句の風景』(マニュアルハウス)、『2038年 南海トラフの巨大地震』(マニュアルハウス)、『あっ!地球が・・・―漫画による宇宙の始まりから近未来の破局噴火まで―』(マニュアルハウス)、句集に『大地』(角川書店)、『瓢鮎図』(角川書店)などがある。


南海トラフは、巨大地震に向かって、地震活動期限の地震ピークを2038年12月にむかえます

1.過去に学ぶこと
20世紀最大の地震は1976年唐山地震でした。24万人の死者は出ましたが、地震予測もあり工場の補強、医薬品の準備をしていました。これがなければもっと被害が出ていのではないかと思います。中国の最近の若者は、過去の歴史を知らないので、私の本を中国語に訳して出版されました。こうやって学ぶことが大事です。

2.記憶の仕方
私は、筆記用具を持ち込めない手術室や福島の原発現場等では、俳句を詠んで頭に記憶するようにしています。
コイシの社長にも勧めましたが、皆さんもやってみてはいかがでしょうか。

3.地震記録からの世界貢献
日本は、古文書の津波記録からスーパーコンピュータで解析して、アメリカの西海岸でM9クラスの地震があったと推定しました。アメリカの歴史にこの情報を加えられたのは日本の最大の国際貢献だと思います。

4.防災について
地震が起きて座り込む状態は、震度が6だということがわかります。そして、揺れている時間を数えます。1秒で2kmの岩盤が割れます。
100秒で、200Kmの岩盤が割れたということがわかるので、津波がくると推定できるのです。そしたら、自発的に逃げることです。
逃げた後、安全な場所でメディアの情報を確認するというように、メディアの情報で動くのではなく、自分で見当をつけて逃げることが大事です。
普段から、小さな現象はよく起きているので、情報を大事にし、自分の住んでいる場所がどんな地盤か確認して、日常から対策をとることが大事だと考えます。

6.今後の地震予測
日本は、漢の時代、皇帝が間違った政治をしたら大地震が起こると言われていたのを、菅原道真が受け、この時代から地震を記録するようになりました。古文書から、活動期と静動期が100年毎にやってくると見えてきて1955年が活動期に入り、2038年がピークになります。これは、室戸岬の石積から推測しました。
南海トラフは過去に9回も地震の記録が残っているので、これを分析し、2038年12月がピークと予測しました。
地震は過去の記録から分析することで、地震予測がつき地震対策には有効と考え、私は、政府へ地震火山庁の設置と、地震火山予報士制度の擁立、地震予知実用化へ向けて進言しましたが、政府はこの文言を削除するよう求めてきましたので、擁立は難しいところです。

7.まとめ
まとめになりますが、私達は皆さんに、ジオパークに行っていただき、食べて学んで、珍しい大地の仕組みを学び俳句を詠んで欲しいと思います。
もし地球に意志があり、その地球が持続可能性を追求しているとします。地球は存在し続けようとするわけですから、人類が環境破壊など地球に迷惑を掛け続けると、人類を排除しようとし、人類にとって住めない環境に変化させようとするかもしれません。
つまり、人類滅亡後に高度な生き物が出現したとき、第四紀層から出てくる化石はごみ山のような化石ではなく、美しい化石を残そうという心掛けが良いのではないでしょうか。

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私たちの住む地球の生い立ちを学び、今住む大地の歴史を学び、過去の記録を知ることから地震の活動を予測することができることを知りました。そして、いたずらに怖がるのではなく、対策、準備をすることが大事だと感じました。

尾池様、ありがとうございました。

京都造形芸術大学

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9.20 第二回九州未来土木 in博多 講演レポート②

[2018.12.19]

講演Ⅱ「土木エンジニアの哲学 ―海外プロジェクトを通じて―」
今石 尚様 大成建設㈱ 土木本部 / 一般社団法人日本建設業連合会 部会⾧
9.20今石様



1957年 福岡市生まれ、1981年 九州大学工学部土木工学科卒業・大成建設㈱入社、1981年 広島支店配属(支店設計室、高速道路、原子力発電所工事等に従事)、1987年 東京支店配属(東京湾アクアライン、神田川地下調節池他シールド工事等に従事)、2005年 国際支店配属(ボスポラス海峡横断鉄道トンネル工事に従事)、2010年 技術センター配属(土木技術開発責任者)、2018年 本社技師長。
 入社以来、30年間作業所勤務、内24年間シールド工事担当、内12年間国内外で作業所長を歴任。2010年に帰国後、技術開発とシールド技術を担当しながら、大学講師を含め90回を超える講演や学会活動を通して、インフラ整備の重要さとものづくりの喜びを伝えている。建設を通して得られた地元の方々の笑顔が宝物。趣味は、絵画とワイン。海外駐在中6年間で100枚を超える水彩画を素描、2006年より収集したワインのラベルは1,000枚に届く勢い。
 今回は、地元九州に貢献できればという思いから馳せ参じた。


1.経歴について
まずは、私の経歴を説明させていただきます。1981年に入社し30年間の作業所勤務のうち24年間シールド工事を担当しました。主なもので1つは東京湾アクアライン、2つ目は神田川環状七号線地下調節池、3つ目はボスポラス海峡横断鉄道を担当しました。その後7年生産技術開発を担当し、この1年は本部付き技術⾧です。

2.技術の話
自動化の分野で、Ti-ROBO Rebar(自律型鉄筋結束ロボット)を開発しました。ホッチキスメーカーのマックス社から結束技術を、千葉工大からベースマシンを導入し、自社開発のプログラムで統合させて完成しました。またコンクリート床仕上げロボットを開発し、人のスピードの3倍でならす作業を自律化させました。

3.海外プロジェクトを通じて大成建設の哲学の話
トルコのボスポラス海峡横断鉄道プロジェクトでは、当初つり橋をかける案が検討されましたが、景観上の理由で廃案。次に安全で早いということでシールド工法が検討されましたが、海峡両端の駅が深くなるため廃案。最終的に海峡部のみ海底面ぎりぎりに設置できる沈埋函工法が採用されました。海峡部以外のトンネル部は、直径8mのシールド工法が採用されました。トンネル内には、車イスでも通れる幅の避難通路になるプラットホームがあります。上り線と下り線が別のトンネルになっているので、非常時に安全なトンネルへ避難できるようになっています。
今回のプロジェクトでは、2つの世界初となる技術が実施されました。1つ目は、コンクリートカルバートボックスを海に浮かせて船で運び沈める沈埋函の設置深さが今までで類を見ない深度60mであること。2つ目は、シールドの丸いトンネルのシールドトンネルと四角いトンネルの沈埋函トンネルを、通常では立坑を介して接合するのですが、今回は地中で直接接合しました。
未だに、沈埋函の設置深さは世界一です。

4.歴史遺産との調和(埋蔵文化財の発掘調査)
イスタンブールのアジア側ユスキュダル駅の掘削作業では教会跡と墓が発掘されました。ヨーロッパ側のイエニカプ駅の掘削作業では港跡と沈没船が発掘されました。
この発掘により、当時のトルコ最大の輸出品目はワインで、交易相手の北アメリカのアレクサンドリアから小麦を輸入していたことがわかりました。また、ヨーロッパ側のシルケジ駅の換気塔掘削作業では、まずオスマン時代の住居跡が発掘され、次いでビザンティン時代の建物跡、古代ローマ時代の遺物、8,000年前の人骨までもが発掘されました。
このように埋蔵文化時調査で遺物が発掘されることは、考古学上大変重要な物証となるため、工事よりも優先されるのが常です。
ただし、文化財が発掘されると調査団は、手掘り→3D測量→報告レポート作成→考古学の歴史博物委員会へレポートを提出という流れになり、その後委員会で、撤去or別の場所へ運んでさらに調査orそのまま残すという3通りの判断が下されます。この一連のサイクルには、遺物ごとに3か月から半年を要してしまいます。トルコではこれまで今回施工のように地中深くまで掘ることがほとんどなかった為、掘れば掘るほど古いものが出土し、そのたびに工事が止まり思うように進みませんでした。当初5年の工事予定でしたが、発掘調査で7年を費やし最終工期は9年になりました。
トルコには相続税がないため、家屋は親から子、子から孫へと引き継がれていきます。そのためにトンネル掘削予定路線上には築100年以上の古い家屋が多く存在します。これらの家屋を工事の影響から保全しなければならいないため、路線上の家屋を調査し、補強したり建て替えたりする必要がありました。
このように埋蔵文化財調査や老朽建物の保全などを通じ、トルコ文化と国民性を理解し尊重しながら工事を進める必要があったわけです。

5.土木とは
人々が暮らし、様々な活動を行うような条件や自然環境、人間環境を整えることを通じて、私たちの社会を飢餓と貧困に苦しむことなく、安心して暮らせる社会へと改善していく総合的な営みと考えます。

6.倫理
土木は、国家の経済、地理、歴史をも変えることが出来る裏付けになっており、もっと謙虚になって物事を進めなさいという事で、わが社のキャッチコピーに「地図に残る仕事」という言葉を使わせてもらっています。
人類の福利とその持続的発展は政治の役割と思いますが、我々は、土木の技術で貢献していこうと考えています。
そして、そこに求められる資質は、敏速、安定性、情熱が必要と部下に常々話しています。
私たち大手建設会社は、世界の人たちに笑顔を届けたいと思います。
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今石さんの話を伺い、私たち日本人は、政治だけではなく土木の分野でも世界貢献をしていることを知りました。単なる技術の押し付けではなく、その国の特性を理解し尊重して受け入れてもらえるような工事であるから、世界貢献になるのだと理解しました。そのことで、同じ日本人として誇らしく思いました。

今石様、ありがとうございました。

大成建設㈱

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9.20 第二回九州未来土木 御礼

[2018.09.27]

9.20JR九州ホールエントランス9.20横断幕9.20会場様子9.20閉会挨拶




御礼と ご挨拶

この度は『9.20九州未来土木in博多』にご来場いただきありがとうございました。
162名の方のお申し込みをいただき、雨天にもかかわらず131名の方がご参加くださいました。
また、多くの皆さまにアンケートにお答えいただききましたこと、感謝しております。
 本当にお忙しい中ご講演くださいましたご講演者のみなさま、
本講演会開催にあたりご尽力くださいました各方面のみなさまにも、
改めて厚く御礼申し上げます。

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【アジア航測㈱ 千葉 様】
赤色立体地図は、やはり、素晴らしいです。
日本で、世界で買い上げて、みなさんが幅広く活用できるようにしていただければと思いました。
素晴らしい講演でした。ありがとうございました。

【大成建設㈱ 今石 様】
九州地場建設業の現場監督が『初めて聴く』、『初めて見る』ものばかりだったのではないでしょうか。
各学校(中学・高校・大学・専門学校)、各建設業協会のみなさまにも
広く講演を聴いていただくと、若者が土木に入ってくる予感がしました。
そして、入ってきた若者に土木が今後何を改めていけばよいのかを投げかけていただけると、
さらに未来に近づくと感じました。
本当にありがとうございました。

【京都造形芸術大学 尾池 様】
当日は静岡⇒博多⇒京都と、日本列島を走り回っていただき恐縮です。
日本の過去の地震データーを初めて3D(震源地、深さを入れたもの)で見ました。
もっともっと聴きたい、見たいと思いました。芸術を土木に入れていきたいと思っておりますので、これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

【九州大学大学院 島谷 様】
『地域密着型』というか、『人密着型』の土木だと感じました。
経営者として、その都度、その都度、最適を考えながら、本当に未来の人びとのためになることを実施していく、それが未来型経営・未来型土木に繋がるのだろうと思いました。
地場の建設業者さんが、憧れていた、やっていきたかったスタイルがここにあるのかも知れません。
本当にお忙しい中、ありがとうございました。

【(国研)土木研究所 新田 様】
技術の進化は素晴らしく、他県では『やんちゃな土木ネットワーク』という組織で、
3D関係をはじめ多くの取り組みをされているとか。工事開始前にどのような問題があるかを探れるものなど、3Dがどんどん進化していることを感じました。
最先端の技術を求めて、みんなが施工ミスをなくしていくことは、土木の永遠のテーマだと思います。
土木の最先端をいく土木研究所で、世界に負けないモノを創っていくことも、未来土木の一つのカタチだと感じました。
三浦梅園の説く両輪(相反するもの)は、『二つで一つ』です。
この世界を意識して土木が動き出すと、未来に近づくと信じています。
本当にお忙しい中、博多までお越しいただき、ありがとうございました。

【環境省 奥田 様】
国交省と環境省が並ぶとどうなるのか分かりませんでしたが、わかりやすくまとめていただき、ありがとうございました。
私は、環境省が考える土木が、地場建設業の生き残りの道と考えています。
『山・川・海』をどうしていくのか。具体的に荒瀬ダム撤去のお話がありましたが、
ここも、あらゆる目線で議論ができたらと思います。また、環境省の考えを地域に落とし込んでいくために、地場建設業者は具体的にどうしていけばよいのか、
そのあたりの実践方法や実例もお聴きしたいと思いました。
お忙しい中、博多まで足を運んでくださいまして、誠にありがとうございました。

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最後に…
土木で働いている人たちは、みんな自然が大好きです。
その大好きな自然の恩恵を得るために、私たち土木にかかわる人間が、
さまざまな体験値、統計量から発信できるものが多々あると思います。
それを発信していかない限り土木は良くなっていかないと考えています。

まずは、九州だけでも助け合って、技術を広め合い、自分たちの山、川、海を活性化していくことが、
土木技術者の仕事だと感じています。
博多から、手探りではありますが、前進していきたいと思っています。

どうもありがとうございました。

平成30年9月26日
株式会社 コイシ
代表取締役 小原文男


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弊社、代表が開会あいさつ時に使用した資料を添付しますのでぜひご覧ください。
開会挨拶資料

※今後も順次『第二回九州未来土木』レポート記事を掲載予定です。




| Trackback(0) | ニュース

【未来土木】申込み方法のご案内

[2018.08.29]

平素より、大変お世話になっております。

9.20 博多にて開催する
『第二回九州未来土木~人と自然とやりがいの共存を目指して~』の
申込み方法をご案内いたします。
※定員は約300名を予定しております。
早めのお申し込みを宜しくお願い致します。

9.20 九州未来土木 式次第

[Web]:申込みフォーム

[FAX]:申込用紙をプリントアウトのうえ下記番号にFAXお願い致します。
申込用紙
097-506-0500(大分)

[E-mail]:お名前等の各項目をご記載のうえ
koishi.news@koishi.co.jpまでお送り下さい。
【お名前】
【貴社名・団体名】
【役職】
【TEL】
【E-mail】

[電話]:下記番号にお電話ください。
097-506-0400(大分)

【各交通機関から会場までの経路】

| Trackback(0) | お知らせ

【ご案内】9.20第二回未来土木 in博多 開催決定

[2018.08.21]

9月20日(木)に第二回未来土木を開催いたします。

9.20 九州未来土木 式次第
申込方法
皆様、是非ご参加ください。

【挨拶】
第一回未来土木を振り返り、コイシは開催しただけの会社と気づきましたので、
二回目は「実」にチャレンジすべきと考え、
土木が少しでも良くなっていくように、現在どのようなことに取り組まれているか。
「実」のお話がお聴きできたらと思っています。
将来の土木を担っていく若者にやりがいをどう抱いていただくかも大切だと感じ、
土木の教育、土木のやりがい、土木の哲学、そんなお話もお聴きできたらと思っています。
今回の未来土木の講演を快く受けていただいたみなさまに、深く感謝申し上げます。
国(環境省・国交省)の方も参加して戴き、正直、驚いています。
ありがとうございます。
平成30 年9 月20 日
 株式会社 コイシ 代表取締役 小原文男

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第二回九州未来土木in博多~人と自然とやりがいの共存を目指して~
日時:平成30年9月20日
時間:12:30~17:05 (11:30開場)
場所:JR 九州ホール(博多駅ビル9 階)
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※弊社各webページに掲載した式次第等に後援:環境省とありましたが
『協力』:環境省の誤りでした、大変失礼しました。

| Trackback(0) | お知らせ

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